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日本人は桜のことを何も知らない。 (E Life‐long Books) 価格: 1,260円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 日本に生まれて、育ってきたなかで行事や節目には必ずサクラが一緒でした。 親方日の丸、サクラのエンブレムをつけて仕事していたにもかかわらず、 身近な彼女を知りませんでした。理解しようと思うことすらなかった。 やれ花見だ、なんだと騒ぐための脇役扱いにしていた。背景でしかなかった。 視覚の美しさだけでなく、読後は幹に触れて一本のサクラ自身を感じることができました。 山桜とソメイヨシノとの対比を“へぇなるほどそうだったのか!”と新たな発見で魅せてくれています。両者の良し悪しを認めたうえでの色々な切り口で、偏った意見にならず、非常に好感がもてました。 ジーンと考えさせら |
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新日本の桜 価格: 4,410円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 野生のサクラ、栽培のサクラの写真を豊富にいれてあり、個々のサクラの解説もわかりやすく、サクラ全体のまとめとしても明快である。サクラのことを知るには手頃な一冊である。 |
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新 桜の精神史 (中公叢書) 価格: 1,785円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 桜を和歌を通して日本人の精神の変遷をたどる「桜の精神史」の続編。前作が時代の流れに沿って全体を展望していたのに対し、この本では桜に魅せられた歌人(西行、兼好、世阿弥、本居宣長など)にスポットライトを当てている。
ここで紹介されている歌人達は幸福な幼年期を送っていない。芸術家って意外とそうだよね。屈折した精神状態が芸術の世界へ向かうことが多いのだろう。しかし、それでも桜に関しては古代から文化的に日本人は思い入れがあり、古代から平安にかけて桜花「感」として確立されていく。さらに鎌倉、室町と成熟化して桜花「観」へと変貌を遂げるのだと著者は述べている。この民衆レベルでの |